430 批判は議論じゃない

 ラジオを聴いている。
楽しいラジオ。
つまんないラジオ。
いろいろだけど。。

社会番組チックな、番組もある。
トークというラジオの特徴を考えると、
ディスカッションというのは、いかにもラジオらしいと言えるかもしれない。

しかし、最近、聞いてて不愉快になるディスカッションが多いような気がする。
もしかしたら、ね。。
ラジオだけじゃないかもしれないけど。。

よく聞くのは、「今日は、○○について議論しましょう。」
と言って、番組が始まるんだけど、
蓋を開けてみたら、「○○さん」批判だったり。。

批判したくなる気持ちは分かる。。
てでも、批判した記事を書くし、度を過ぎて怒られる事もある。
でも、そういう事を通して考える。。
なんで批判するんだろう？？
大体、そういう話を聞くとこういう事だ。
「なんで、○○さんは、××しないんだ。
私だったら××するのになぁ。」
大分、はしょったけど、要約すればこういう事だ。。
問題は、「私だったら、××」という所。
つまり、こう言いたいわけだ。
「私だったら、もっと上手にできる。」
結果を取り上げて、責任追及とか、批判とかするんだから、そういう事だろう。

これは、ちょっと世間に蔓延してほしくない現象だ。
すごく生きにくい世の中になる。
常に誰かが自分の行動をチェックしてて、
いちいち批判するのだ。
「あ～あ。何やってんだろ。私だったらもっとうまくやるのに。」
言った方は気持ちいいだろう。
極上の気分を味わえるに違いない。
だって、人を見下してるんだから。
自分を誰かの上に置くことができたんだから。

でも、言われた方は立ち直れない。
もし、自分に子どもがいて、
その小さい子が転んで泥だらけになったら、
その子にこう言いますか？
「あ～あ。何やってんだろ。私なら転ばないのに。」

世間一般でも、これはやらないという鉄則なのに、
自分の子どもでなければあっさりやってのけるのは、何でだろう？？
信用してないから？
愛がないから？

愛は、すべてをがまんし、すべてを信じ、すべてを期待し、すべてを耐え忍ぶ。

難しいけど、人を信用したい。
だって、本当に自分が変わってもらったら、絶対できないんだから。
完璧なんてありえないんだから。
大切なのは、助け合うことであって、潰し合うことじゃない。
人も成長し、自分も成長することであって、
人を潰して、自分がのし上がる事じゃない。

できない人を信じるのは、大変。
だけど、自分もそのできない一人なんだから。